■TEXT

 May 1,2018

■読み待ち本

 ここ数年間、読み待ち本を3冊以上常に確保しています。ジャンルは古典、純文学、戯曲、評論、散文、歴史関係、映画関係、芸術関係、音楽関係などと雑多です。読んでいる本の中に別の本や他の作家の話が出てきて興味を持つことも多いです。興味を持って入手したものの、これは合わないと最初の数十ページでやめる本もありますが。

中には入手の難しい本もあります。例えば、有名作家が変名で書いた小説で近年にそれが判明したような作品。または、佳作でそれほど有名ではない著者の絶版になった作品。こういう本がたまにアマゾンやネットに出てきます。多くの場合、その需要を知っている出品者が高価格をつけていますが、タイミングで普通の古書の価格で売られていることもあります。以前、半年ほどチェックを続けて、数万円が相場だった本を数百円で入手したこともありました。この本などは現在もう数万円でも出品されていないので、幸運だったと思います。

ちなみに私は初版や帯付きなどにはこだわりません。少々汚れていても、書き込みもOKです。ただし、一度「可」という評価の古書をネットで買ったら、あまりの状態の悪さに買い直したことはありました。加えて、ネットで分からないのは匂い。以前、すごくたばこ臭い本にあたってしまって閉口したこともあります。

それでも、探していた本を入手できた時の高揚感はその昔、街であやしげなブートレコードを見つけた時の感じにそっくりです。

 

■■■■■■■■ kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME