■フォー・フレッシュメン
フォー・フレッシュメンは1950年代から60年代にかけて活動したアメリカの4人組ジャズ・コーラス・グループ。彼らがスーパーだった点は、コーラスの達人であることに加え、演奏も同時に素晴らしかったこと。4人がドラム、ウッドベース、ギター、トロンボーン(orトランペット)を演奏しながら、4声の高度なコーラスを行うというグループでした。例えれば、山下達郎さんが4人いるような感じとでも言いましょうか。
かつて活躍した日本のダークダックスもフォー・フレッシュメンをモデルにしたと思われます。また、オフコースが2人から5人になった直後の1970年代、盛んに4声の'Graduation
Day'や'Day By Day'などをやっていましたが、あれもフォー・フレッシュメンのヴァージョンを元にアレンジしたのだと思われます。
フォー・フレシュメンのコーラスは3人ではなく4人というところがミソです。通常の3声の和音にテンションと呼ばれる1声を加えることによって、ジャズに不可欠な複雑な響きになるというわけです。
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