■仙良菴と山本

　横浜の中区に山元町というエリアがあり、商店街が途切れたあたりに昔からある蕎麦屋が仙良菴。

店構えがいかにも昔からある蕎麦屋といった風情で、店に入ると一瞬どこか旅行に来たような錯覚を覚えるのでした。ここでよく頼んだのが、普段はあまり食べないカレー南蛮。なぜかというと、ここのお品書きに「カレー粉はイギリスのC&Bを使用」と書いてあり、さぞ本格的な味なのだろうといつもこれでした。

もうひとつ、仙良菴から脇にそれる住宅街の道を競馬場跡方面へ歩いていくと、小学校の前にあるのが山本という蕎麦屋。ここのそばはやや白っぽく、つゆは辛めの正統派。交通の便は決して良くない場所にありながら、ドアを開けるといつもお客さんがたくさんいる人気店でしたが、残念ながら最近閉店したようです。そういえば、お昼にここで食べていたら、東京の友達に偶然会ったことがあり驚いたことがあります。東京ならおいしい蕎麦屋はいくらでもあるのに、わざわざここまで来たことに驚いたのです。

(写真はほど近い場所にある根岸ベースから見た競馬場跡）