■ゴジラ-1.0
ゴジラシリーズの新作「ゴジラ-1.0」を観てきました。本当は前作の「シンゴジラ」(2016年)を観たクラシックな蒲田宝塚で観たかったのですが、なんと蒲田宝塚は2019年に閉館しており、仕方なくよく行く桜木町のシネコンで、平日午前中の空いている時間帯を予約。ラッキーなことにど真ん中で、前も右左一列も誰もいないという特等席で観られました。
考えてみればゴジラのストーリーはほぼ忠臣蔵みたいなもので、誰もがすでに知っている通り、ゴジラが出現して、街などを破壊し、人類が新しい方法を編み出し退治するというプロットなんですよね。「シンゴジラ」は現代にゴジラが現れたら日本政府や自衛隊が実際にどう動くかという視点でしたが、今回の「ゴジラ-0.1」は舞台を戦後間もない日本に持ってきたところがミソで、「永遠の0」、「ALWAYS 三丁目の夕日」、「アルキメデスの大戦」を作った山崎貴監督の十八番の昭和の町並みや旧日本軍の兵器嗜好がモロに出ている感じでした。1954ゴジラのオマージュなども何シーンかあり、あっという間の2時間でした。
キャストを見た時にえっ、安藤サクラさん出てるのと思いましたが、なるほどあういう役どころならと納得。ただひとつ、敷島役の方が肌とかきれいすぎてとても特攻隊帰りには見えません(笑)。でも、これは原節子がつけまつげつけて寝てるのと同じで、映画ならではの許容範囲なのだと思います。音楽は、「永遠の0」の人だとすぐに分かりましたが、押しつけがましくなく、シンプルで素晴らしかったです。ゴジラの有名なテーマもすごい音圧でリメイクされていましたが、一部他の怪獣ものの伊福部作品が入っていたような気がします。
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