■有隣堂今昔
有隣堂本店の竣工当時(1956年)の写真を見て、あまりの洗練ぶりに驚いてしまいました。これ、今でも通用するデザインですよね。
で、昔の面影がどこかに残っていないかと思い、現在の本店をじっくりと見てみました。上写真は昔のままの送水口。サイヤミーズコネクションと書いてあります。下写真の赤い庇の下部分は埋められていますが、これを取り外すと、昔のBOOKS &
STATIONERYという文字が残っているのかもしれません。窓枠も昔の方がはるかに良いデザインですが、窓の上下のラインのある壁と、窓横のタイルは残っていますね。
エントランスはいつの時代かに作り直されて、やや奥に移動しています。今は中央の柱が外に出ていますが、昔は店内に入っています。
ところで、ずいぶん前からそうだったので、全然不思議に思っていませんでしたが、エントランスの外にある「有隣堂フラワーショップ」。よく考えてみると、本屋さんが店頭で花を売るというのもちょっと変わっています。有隣堂のオーナーが花が好きというそれだけの理由で花屋さんがあるとしたら、かなり素敵な話です。
有隣堂は、昔、馬車道にあった音楽スタジオもそうですが、商売度外視でなにか夢見るようなことをやるイメージがあります。それが私が有隣堂を愛する理由のひとつです。
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