■藤沢レトロビル
私が子供の頃、駅ビルにはおもちゃ屋や本屋、ゲームセンターなど子供の好奇心を満足させる店舗がたくさんあり、行くのが楽しみでした。ところが、そのような形態の駅ビルは時とともに廃れ、建物自体も建て替えられ、どこの駅でも画一化されたビルになってしまいました。
藤沢には昔の雰囲気を残す駅ビルやデパートが今でも存続しています。小田急(1974年築)、さいか屋(1965年築)とかつての百貨店も健在ですが、すごいのは駅に隣接して建っている藤沢391街区というエリアです。
フジサワ名店ビルが1965年に竣工、1966年に隣接した南側にダイヤモンドビルができましたが、この2棟が繋がっているのです。この合体は最初にフジサワ名店ビルが建ってから、フジサワ名店ビルの南側の壁を一部壊して繋げたと思われ、内部に入るとその繋げた跡が顕著に残っています。
下写真は5階のその繋ぎ目ですが、右側がフジサワ名店ビル、左がダイヤモンドビルで、中央の窓のある不自然な壁はかつてのフジサワ名店ビルの外壁が残った部分だと思われます。
近々、このエリアも再開発のためにビルごと壊されるそうで、この昭和の雰囲気が消えるのもそう遠いことではないようです。
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