■アラート音色々
1990年代、プレイステーションの時代にメタルギアソリッドというゲームがありました。詳しい内容は失念してしまいましたが、主人公が敵の基地に潜入し、様々なミッションを行うという物語だったと思いますが、その主人公が敵に見つかった時のアラート音というのがあったんですよ。
メタルギアのアラート音(音が出ます)
これ、私が適当に作って、再現した音源なんですが、セオリー通り、トライトーンが入っています。コードでいえばEディミニッシュなんですが、構成音はE・G・B♭で、EとB♭がトライトーンです。ちなみにトライトーンというのは2つの音の間が3全音の音階で、大昔は強い不協和音なので使ってはいけないとされた音のことです。
つまり、警告音はいかに聞く人に緊張感を与えるかの勝負ですから、不快なトライトーンを使ったということなのでしょう。
ところで、日本の救急車のピーポー音は安定した音階なんですよね。
日本の救急車のピーポー(音が出ます)
B・G・B・G・B・G・B・Gで実はあまり緊張感のある音階ではありません。
さらに、近年一番怖いのが緊急地震速報のアラート音。これ分解してゆっくり弾いてみると下みたいな音階です。
緊急地震速報のアラート音をゆっくり弾いた音源(音が出ます)
G・C・E・B♭・E♭ A♭・D♭・F・B・Eですが、これはよく考えられています。頭の3つの音がよくあるトライアドのチャイムの音で、EとB♭がトライトーン。半音上がって緊張感を高め、FとBがトライトーンです。
上の音源を4倍速ぐらいにすると心臓がバクっとするやつに(音が出ます)
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