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■フランプトンとトーク・ボックス そのサウンドを初めて聴いたのは、ピーター・フランプトンの「ショー・ミー・ザ・ウェイ」(1975年)だったと思います。 イントロでフランプトンのギターが入るのですが、ギターがしゃべっているようなそのサウンドはどうやって出しているのだろうと思ったのです。後にこれがトーク・ボックス(トーキング・モジュレーター)というエフェクターを使っていると知るのですが、その構造はなんとも原始的。 アンプで増幅されたギターの音をホースを通して口の中で鳴らし(つまりホースをくわえる)、口の形を変えることによって様々な変化を付け、それをマイクで拾うというもの。ちなみに「ショー・ミー・ザ・ウェイ」のヒットの影響でしょうか、こんなマニアックなエフェクターまで1970年代にすでに量産され販売されていました。ただし、ボスのオーバードライブが一万円しなかった時代にマクソンのトーク・ボックスTM505は¥38,000だったので、かなりの高級エフェクターでした。 ところが、このトーク・ボックス、当時から長時間使うと気が狂うという噂があって、怖かったのです。確かに小さくはない音量を口の中で鳴らすのですから、その振動や音が脳や耳に何らかの影響を与えるかもしれず、この噂はあながち迷信とも思えませんでした。ただし、ジェフ・ベックが気が狂ったという話は聞いたことがないし、フランプトンは今でも健在です。
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