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■ハード・デイズ・ナイトのおじいちゃん 小津安二郎の映画「晩春」には原節子の父親に扮した笠智衆のこういうセリフがあります。 「お父さんももう56だ。人生は終わりに近い」 これを聞いた時にかなり驚いたものですが、この映画の公開された1949年の日本の平均寿命は男56歳、女59歳で、当時の感覚では56にもなればいつ死んでもおかしくないということだったのでしょう。さらに驚いたのは、これを演じた笠智衆の実年齢が45歳だったことです。「青い山脈」(1949年)の池部良が30を過ぎていたにもかかわらず、旧制高校の生徒役だったのも含め、なにか昔の日本映画を観ていると年齢の感覚がバグります(笑)。 で、本題の映画「ハード・デイズ・ナイト」について。ビートルズの初主演映画ですが、これにポールのおじいちゃん役のウィルフレッド・ブランビルという俳優が出てくるのです(写真右の人物)。今までは特に気にせず実年齢は70代ぐらいかなと思っていたのですが、これが映画出演1964年の時点でなんと52歳! この時のポールの実年齢は22歳ですから、30しか離れていなく父親と言う設定でもおかしくないのですが、ここでも年齢の感覚がバグります。52歳と言えば、現在のキムタクより年下ですから(笑)。 昔の人が老けて見えるのか、今の人が若いのかは不明ですが、年齢の感覚も時代と共にこうも変化するということなのでしょう。ちなみにポールは現在83歳で、なんとまだ現役でツアーをやっていますが、20代のポールが知ったらまさかと思ったことでしょう。
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