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■アイドル 10代の頃、買ったレコードといえば洋楽が圧倒的に多かったのですが、そうかといってクリムゾンやピンク・フ ロイドばかり聴いていたわけではありません。いわゆる歌謡曲やアイドルモノというのも自然に耳に入っていた わけです。 高校の時に組んでいたバンドのギターはレッド・ツェッペリンのコアなファンでしたが、ある日、彼のうちへ行くと 南沙織のシングルが数枚あったんです。「17歳」、「哀愁のページ」、「潮風のメロディ」とかね。真剣にいい曲だ な〜と思った記憶があるんです。「17歳」のAメロって小節数がすごく不規則で斬新な感じがしたんですよ。今、 思うとこれはたぶん詞先の曲だったんでしょうね。「哀愁のページ」もサビの2つめのdimコードがカッコよくてね。「潮風のメロディ」はaugコードですし。いや、やはり京平さんはすごいっすよ。 その15年後に同じソニー系のアイドルを自分が書くことになるとは夢にも思わなかったんですけどね。そう、昔 のCBSソニー・レーベルのアイドル系はまさに正統派で、ノーブルなカラーがありました。 2003/7/14 |
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