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■横浜ネタ〜その1
マルゼン楽器という店 よく車で通る道沿いに小さな楽器屋があることは前々から気がついていました。そこは伊勢佐木町というや や時が止まっている感のある場所でしたが、そんな中でもその楽器屋の放つオーラは格別のモノでした。 店の正面にあるすすけた感じのショーウインドウにはもう数年も前からエディ藩さんの下取り品のギターがディ スプレイされていました。聞くところによると、この「マルゼン楽器」は1960年代には横浜のプロミュージシャン 御用達の店として非常に有名なところで、顧客リストには錚々たるプレイヤーが名を連ねていたらしいとのこと。 なんと店の奥にはおそらくその時代のモノと思われるELKのヴァイキング・アンプの中古品などが無造作に置 かれていたりしていました。 東京にはもうこんなレトロな楽器屋はないだろうなと思っていたら、ある日閉店セールの張り紙が・・。私がそれ に気づいて足を踏み入れたときにはもうほとんどの商品はありませんでしたが、それでも棚の奥のほうまで見 せてもらって、おそらく35年はそこで眠っていたと思われるブツをゲットしました。
よくギターコレクターなどが夢見るストーリーでこういう話があります。古くから営業している楽器店の倉庫を見 |