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■ヤング・インパルスとリブヤング

 
1970年代、TVで歌謡曲中心のチャート番組はありましたが、私が本当に見たいアーティストはなかなか見る
ことはできませんでした。そんな中で「ヤング・インパルス」と「リブヤング」は貴重な番組だったのです。

テレビ神奈川で放送していた「ヤング・インパルス」はスタジオで様々なアーティストが出演し、生演奏するとい
う音楽番組でした。まだ3人だったRCサクセションや海援隊はレギュラーのように出演していましたが、杉田二
郎氏のバッキングをしていた貴重な時期のオフコースや、デビュー間もなかったユーミン(五輪真弓氏と2台の
ピアノを向かい合うようにセッティングして出演していました)、ノーバディの相沢行夫氏がいた「ノラ」、芳野藤丸
氏、今井裕氏、四方義朗氏(今、ワイドショーなどでファッション評論家として出ているあの人です)のいた「つの
だひろとスペースバンド」など今でも見てみたい映像がTVKの倉庫に眠っているのかと思うとワクワクします。

「リブヤング」はCXで放送していた若者向け情報番組だったのですが、その中に音楽のコーナーがあったので
す。「キャロル」がこの番組からブレークしたというのは有名な話ですが(確かにインパクトありました)、そのほ
かにも「サディスティック・ミカ・バンド」や桑名正博氏のいた「ファニー・カンパニー」、かまやつひろし氏、アラン・
メリル氏(ヘレン・メリル氏のご子息)、大口広司氏のいた「ウオッカ・コリンズ」などは鮮明に覚えています。この
番組を見ていた日曜日の午後は至福の時間でした。

そのほかにも海外アーティスト系のNHK「ヤング・ミュージック・ショー」や平日の夕方にやっていた「銀座NOW」は要チェックの番組でした。そういえば「銀座NOW」でユーミンが「ルージュの伝言」を歌った時のコスチュームはホットパンツで、初期からのファンだった私は少なからずショックを受けたものです。

「ウオッカ・コリンズ」
かまやつさんはレオン・ラッセルのようなミラー付きのシルクハットをかぶっています。アラン・メリル氏はお約束のサテンのジャケットです(笑)。
当時、このグループは楽器メーカーのフェルナンデス社とエンドース契約があったようで、この写真は1973年の「ミュージック・ライフ」誌に載ったその広告です。

                                                          2002/7/4

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