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■魔法の小箱 ギター用のエフェクターの話です。エフェクターというのはエレキギターとアンプの間にインサートする装置 のことで、音色を変化させるために使用するものです。 私が初めてエフェクターを手に入れたのは1973年前後だったと思います。まだMXRタイプの直方体のフォーマ ットが浸透する前のことで、アタッチメントなどとも呼ばれていました。当時は今のように何百種類というエフェク ターが販売されていたわけではなく、かろうじて入手できそうなのはワウとファズぐらいしかしかなかったんです よ。それも、GS時代の遺物のようなジージーいうだけのファズと、シュワシュワとノイジーなワウばかりで、ウー マントーンなんて程遠いと思ったものです。 そんな中で今でもあれはいい音だったなと思い出すエフェクターがあるんですよ。それはマクソンが初期に作っ ていたディストーション・ブースターというエフェクターでした。当時としては珍しくファズではなく、今で言うオー バードライブのトーンが得られたんですよ。ネック側のピックアップを使い、ヤマハのブルーのストライプのアン プをフルで鳴らすとかなりクリームに近い音が出た記憶があります。
2004/6/21 |
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