■TEXT

Aug 22, 2006 

■志村テープ

 
日、NHKで放送した「ビートルズの103時間」というビートルズの日本公演を細かくリサーチした番組を見ま
した。

一部は先月にBSで放送されたビートルズ特集からの抜粋でしたが、新たに関係者のインタビューが加えられ、
より立体的に本質を捉えようと試みた実に丁寧な作りの番組でした。ところで、この番組中、私は密かにある貴
重なブツが出てくるのではないかと期待していたのです。

それは最後の方のインタビューに登場した志村けん氏に関するもの。志村氏が見たのは、ビートルズの最終
公演。当時の新聞記事などを総合すると、この最終公演が一番の出来で、盛り上がったらしいのですが、なん
と志村氏はそれをテープレコーダーで録音していたというのです。このエピソードは過去にも何度か雑誌などで
紹介されており、確かにこのテープは存在するようです。

しかし、残念なことに、昨日の番組ではこのエピソードに関する話題は出てきませんでした。あるインタビュー
によれば、このテープに記録されているのは「キャー、キャー」という歓声と、ベースの「ブーン、ブーン」という低
音ばかりで演奏はかすかにしか聞こえないということですが、それでも聞きたかったなぁ。それとも、ルール違反
の行為を表立って取り上げるのは、やはり国営放送としてはNGだったのでしょうかね?

追記)
 ネットで拾ったネタですが、オフィシャルには録音も録画もされていない1966年7月1日の夜公演(3回目の公
演)のオーディエンス録音が存在するとのこと。これはオープンの1/4インチテープで「南1階E20」の席から録音
され、35分間の長さがあり、録音のクオリティも高いという。(2006/10)

岸正之ホームページ kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME