■TEXT

Apr 2, 2007 

■Rhodes Mark7とWaldorf Zarenbourg

 
の1月にカリフォルニア州アナハイムで行われた世界最大の楽器ショー「NAMM SHOW 2007」で興味深か
ったキーボードを2つ。

まず、驚いたのはあのRhodesピアノの復活です。
純粋な意味でのRhodesは1984年のマークVを最後に生産中止となっていました。その後、Rhodesの商標は
Rolandの製品で使われていたものの、それはいわゆるサンプリング・ピアノでした。一方、生産中止になってか
らもオリジナルRhodesの評価は高く、一部のプレイヤーからは「本物」の楽器として圧倒的に支持され続けてい
ました。その後、商標はオリジナルRhodesの開発者、ハロルド・ローズの手に再び戻り、新しいRhodesが発表
されるのかとマニアを期待させましたが、氏は2000年に他界。
それが今年になり、ついにあの超アナログなトーン・ジェネレーターとともにマーク7として帰ってきたのですから、
驚きを禁じえません。近未来的なフォルムや、高級感のあるグロス仕上げなど、ルックスもがらりと変わっていま
す。これは日本登場が楽しみです。
ローズのサイト

もうひとつはドイツのシンセメーカーWaldorf社のZarenbourgというエレピ。実は私は新しいローズよりこちらの方
が真剣に欲しいと思いました。音源はサンプリングらしいのですが、この楽器は日本の楽器が持っていない
「遊び」とか「楽しさ」の部分を持っています。コンセプトは「キーボーディストのギター」ということで、おそらくどこ
でも手軽に音が出せるというところだと思います。そうそう、私が欲しいのはこのポイントなんですよ。GM音源と
か、シーケンサーなんてエレピにいらないんです。しかも、スピーカー付きで、ハウジングの色はポップなカラー
も選べるとのこと。早く実物を見てみたいです。うーん、日本のメーカーでこんなエレピがないのがくやしいなぁ。

<<このイラストがZarenbourg(プロトタイプ)。
ウーリッツアーのフォルムに似ています。ハウジングはこのホワイトの他に
ユニオンジャックのようなポップなカラーも予定されているようです。

岸正之ホームページ kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME