■TEXT


■Memories of Rhodes piano

 
が1980年に初めて買ったエレピはフェンダー・ローズピアノでした。当時、「使える」エレピといえば、これ
しか選択肢がなかったのです。

私が入手した初めてのエレピ
Fender Rhodes MarkUStage Piano 73    
(当時のRhodesカタログより)

渋谷のPACOで買って友達2人と運んできたのですが、自宅の2階にあった自室に搬入するのは、大人2人で
も一苦労でした。重さが60キロ以上あるのですから・・・。重いわりには、中を開けてみると結構スカスカの作り
で拍子抜けした記憶があります。

この楽器はなかなかレコードのようないい音を出すには、色々と手を入れなくてはならないのですが、シンセと
違って物理的にトーン・バーをいじったり、チューニングしたりできて楽しかったです。このころ、私の所有してい
たキーボードはこれと、ローランドJUNO-106、ヤマハSS-30ストリングス・アンサンブルだけでした。今思うとと
てもシンプルなセットでデモも作りやすかったです。

5年ほど愛用して、ヤマハのDX系のエレピが主流になったころに引退させましたが、やはり本物の持つ独特の
トーンは素晴らしく、現在でも愛用者が多いのは納得できます。おそらくこの楽器はウーリッツアーやハモンド
などと同様に、ローズという独立したカテゴリーでスタンダードに使用されていくものなのでしょう。

ちなみにこのブツはまだ実家に眠っています。またいつか復活させる日は来るのでしょうか。

                                                          2002/6/1



<<   TEXT MENU   >>

HOME