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Mar 14, 2008 

■ローズが残った理由

 回の楽器庫整理ネタの続きですが、使わなくなった楽器の中で一番がさばるものといえば、ローズピアノ
です。

今回、その保証書やマニュアルなどの書類一式を発見したのですが、その購入日付を見ると、私が大学4年の
年の10月に購入していたのですな。この時期といえば、友人は就職活動の真っ只中、私もプロの音楽家になろ
うと決心した頃です。きっと、もうカタギの世界とはさよならだぜという(笑)意思表明がこのローズだったんです
ね。

で、このローズ、5、6年使って、その後、主流になったFM音源のエレピにシフトしたために晴れてお蔵となった
わけですが、その後、友人などに何度か譲ってくれないかとオファーも受けたのですよ。具体的に下取り金額も
提示され、いいよと言ったのですが、事は一向に進まなかったのです。なぜか。その理由はひとつ、「重かった
から」。

もしも、ギターのように手軽に運べるものだったらとっくに人手に渡っていたはずですが、ローズはそうはいかな
かったのです。それがローズがいまだに手元にある理由です。

そういえば、昔、あるキーボーディストが田舎から東京に出てくる時に、電車で一人でローズを運んで持ってきた
という話を聞いたことがありますが、あれは実話だったのでしょうか・・・。

<<英文・和文のマニュアルから保証書、動産保険証、タグまで残って
おりました。

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