■TEXT

Mar 21, 2008 

■ハンダ付けの壁

 
いシンセなどに久々に電源を入れると、たまに遭遇するのが内蔵バッテリーの消耗表示です。シンセも
パソコンなどと同様、設定を記憶させておくためのバッテリーを内蔵しており、5年で交換しなければならなくなる
ものや、20年間生きているバッテリーもあります。

例えば、かつて一世を風靡したヤマハのDX7。この初代モデルはバッテリーの持ちがよく、今でも交換なしで稼
動する個体が多いという話ですが、私の所有している2代目モデル(1988年製)は先日、何年ぶりかで電源を
入れると見事に「Change Battery!」表示が出てしまいました。

バッテリーなんてそこらで買ってきてサクッと変えればいいじゃんと思うかもしれませんが、実は多くのシンセに
内蔵されているボタンタイプのリチウムバッテリーは基盤に直接ハンダ付けされているケースが多いのです(自分で交換しようとして極性を間違えたり、基盤にハンダを落としたりすると、今では入手困難のパーツを損傷する
可能性高しです)。ちなみに私は学校の技術家庭とかの授業でハンダ付けのやり方を習ったという記憶がない
のですが、みなさんはどうなのでしょう?少なくとも因数分解よりも社会での実用度は高いと思うのですがね。

<<DX7ではこの表示が出ると音もディスプレイの表示もボロボロになります。
ヤマハに問い合わせたところ、DX7のバッテリー交換は現在でも受け付けてお
り、費用はデータを工場出荷時に戻すというサービス込みで\11,000ということ
でした。民間ではその半額程度でやってくれるところもあるみたいです。

岸正之ホームページ kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME