■氷川丸
2006年末に公開が終了していた氷川丸がこの4月にリニュアルオープンしていたので見てきました。
以前に中に入って見たのはおそらく10年以上前のこと。その時の記憶では使わなくなったハモンドオルガンな
どが雨ざらしになって甲板に捨ててあったり、壁やパイプなどがひび割れていてずいぶん荒れているという印象
でした。なので正直に言うと、あまり期待していなかったのですが、今回のリニュアルでかなりきれいになってい
て驚きました。しかも、以前は非公開だった（と記憶しています）一等食堂、社交室、喫煙室などが公開されて
います。ビア・ガーデンやカフェなどはなくなり、客船当時の様子を忠実に復元するというコンセプトのようで、こ
れには大賛成です。
考えてみると、1930年に製造された客船が現存していて、中に入ってこの目で見ることが出来るというのはな
んとも贅沢なことなのではないでしょうか。当然ながら改修されていたり、置き換わっているものはありますが、
よく見ると昔そのままの備品やプレートなどもたくさん発見できます。古い建物やアールデコ、アンティークなど
に興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。
ちなみに氷川丸が建造されたのとほぼ同時期に建てられた横浜の建物で現存しているものはホテルニューグ
ランド（1927年）、神奈川県庁（1928年）、根岸競馬場一等観覧席（1930年）、横浜海岸教会（1933年）、横浜
税関（1934年）、日本郵船横浜支店（現・日本郵船歴史博物館、1936年）などがあります。
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