■ストック曲に思う
仕事がらみでここ数年間分のストック曲を聴き直しております。
ストック曲なんていうと聞こえはいいですが、要はボツ曲です。様々な理由でクライアントに返却された曲もあり
ますし、これはやめようと自らお蔵にした曲もあります。
これらの未だ世に出ていない不遇な曲たちを聴いていると様々なことを思い出します。この時期はこんなジャン
ルに傾倒していたのだったなとか、明け方の歌入れで声が荒れているなとか、デモがこんなに凝っているのは
新しい機械を入れたばかりの時期だなとか。また、作った直後はテンションの高さゆえどうしても自分に都合の
いい評価しかできなかった曲の弱点が今なら手に取るように分かる気がします。
曲によっては、どんな発注で、こちらはなにがやりたかったのかなど全く失念しているものもあったりしますが、
あまりに発注通りの上がりだとこっちもクライアントもつまらないのだと思います。こちらがもしクライアントの立場
であったらなにかプラスアルファが欲しいわけで、そのあたりのさじ加減も曲作りにかかる前の大切なポイントな
のでしょうな。
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<<煮詰まった時の逃避場所その1。
この書店は店内にジャズが流れ、本によってはバックナン
バーもあったりして非常に居心地がいいです。 |
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