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Sep 8, 2008 

■再マスタリング

 
がどかんどかんと落ちている昨日、いつパソが落ちるんじゃないかと(実際、0.5秒ぐらい電源が落ちました
)恐々行っていたのは、私のビクター時代の音源の一曲を自宅マスタリングでどうにかして現在の標準クオリテ
ィの音質まで持ち上げる作業でした。

この曲、実はレコードで聴いてもレベル(音量)が全然入っていないのです。特に前半は致命的で、レベルが入っていないのでヒスノイズも目立つという状態。レベルの上がる後半とのバランスもやや不自然に聴こえます。
そこで、全体をA、B、C、Dの4つに解体して、それぞれに適当な処理を施し、最後に繋げるという方法を試して
みることしました。この解体するポイントもなるべく目立たない部分にするために何度か試行しました。

サビであるBとDはレベルが入っているので、それほど問題はなく、このままで行けそうです。一番の問題はレベ
ルが入っていない上にヒスノイズの乗っているA部分です。最初に音量を上げて、次にヒスノイズを取り除くプラ
グインを使用しました。ノイズリダクションも使い過ぎると、原音からかけ離れていくので注意深く使用しました。
ラウドネス・マキシマイザーという音圧を上げるプラグインも試しましたが、あまりにわざとらしくなるので、これは
却下。CはAほどではありませんが、やはりレベルが下がっている感じがするので、音量を上げます。ここでA、
B、C、Dを繋ぎ直して、全体のレベルの流れが不自然にならないように調整します。最終的にAは135%、Bはそ
のまま、Cは140%、Dはそのまま、というところに落ち着きました。ここまでの工程が約3時間。

一息ついてから、聴いてみると今まで潜っていたエレピなどが鮮明に聴こえるようになりました。この曲でピアノ
を弾いた武部さん、こんなことしてたんだねぇと改めて思いました。まずはここまでで、後日また手を入れること
とします。

<<繋げています。


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