■レオナール・フジタ展〜続き
行ってきました。今回の目玉はフランスで発見され、未公開だった幻の大作4点。発見された時は丸められた
状態でひどく痛んでいたそうです。その修復の模様もビデオで見ることができ、非常に興味深かったです。
その作品とは別に今回、感銘を受けたのは「猫」と題された大作。屏風絵のような感じで墨絵の風情もあるので
すが、線は例によって怖ろしく繊細、にもかかわらず筆の動きに迷いがなく一気に書き上げたような凄みがある
絵でした。
いつもフジタの作品を見て思うことは、外見などからすごく奔放そうで自由に見えるのですが、影では実に冷静
沈着に技術的なことなどを突き詰めていたフジタが見える点です。ひとつの作品の影には多くの習作や試行錯
誤があり、それらが最終的に迷いのない筆使いにつながっているのかもしれません。このあたりはクリエイター
の端くれとして私もぜひ見習いたいです。
とても元気な気持ちになったあと、食事は広小路の「さくらい」という洋食屋さんへ。
エンダイブ・チキン・マッシュルームサラダ(ハーフ)、牡蠣ナポリタンスパゲティ(ハーフ)、ハンバーグステーキ。
ここはハーフサイズがあるので色々食べられて楽しいです。王道の洋食屋さんという店でどれも美味。どこか懐
かしい中にもきちんと今風の感じもあり、絶妙のバランスでした。上野の美術館に行った際は、またぜひ寄りた
いです。・・・帰りにフジタの図録忘れて取りに戻りましたけど(笑)。
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