■TEXT

Jul 23, 2010 

■シラ・ブラック

 
回テキストでメリー・ホプキンについて書いたので、シラ・ブラックのことも少々。

シラ・ブラックはイギリスのシンガー。ジョージ・マーティンがプロデュースしたことから、ポール・マッカートニー
が曲を提供していたのですが、この曲が非常に興味深いです。

私が好きなのは"It's For You"と"Step Inside Love"なのですが、この2曲はポールがかなり気合を入れて書い
た感じです。"It's For You"のコードなんて1回聞いただけじゃなかなか把握できないほど凝っているし、'Step
Inside Love"も経過コードでめずらしいテンションコードが出てきたりします。このコードは7th+9ですが、
"Michelle"の2番目のコードも実はこのコードフォームなので、ポールの手癖だったのかもしれません(ちなみに
"Till There Was You"のソロの最後の方のジャラーンとやるコードもG♭7+9でしたね)。

アレンジもジャージーで、いかにもこの時代のブリティッシュポップスの音してます。今年の夏はこのあたりの
ちょっと変ってる曲を分析しようと思います。


<<あるとないとじゃ大違いのおしゃれなコード、
G♭7+9の2Fでのフォームです。
響きを聞いているとポールもジョージもこのフォーム
が多かったようです。



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