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Oct 20, 2012 

■まんがの国

 
ムとジェリー、冒険少年シンドバッド、スーパースリー、大魔王シャザーンなどなど。これらのアニメを1970年
代にしつこいほど再放送していたのは12チャンネルでやっていた「まんがの国」という番組だったと思います。
ちょうど学校が終わって、うちに帰った時間にほとんど毎日やっていたので記憶に残っています。

これらの有名なアニメを製作していたのがアメリカのハンナ・バーベラというプロダクションでした。そういえば、音楽の仕事を始めるようになってからのこと、赤坂にあったコロムビアレコードのロビーにハンナ・バーベラのアニ
メの数々のキャラクターのポスターが大きなスペースに貼ってあり、ああ、日本ではコロムビアがやっていたん
だと思ったことがあります。そして、興味深かった点は日本で放送されたバージョンのオープニングとエンディン
グに流れる歌詞つきの音楽は、日本で独自に製作されたケースが多かったことです。

例えば、冒険少年シンドバッドのアメリカでのテーマソングはジャージーな男性コーラスなのですが、日本では、
時代を反映したGSの曲のようなエレキギターをフューチャーした曲と、出だしが同じ歌詞で少年少女合唱団の
マーチのような曲の2曲が使われていたと記憶しています。こういうアニメを再放送で見ていた頃はちょうどこち
らもギターにすごく興味を持っていた頃だったので、曲の中でエレキギターのオブリガードが入ると、学校でバ
ンド友達とあのフレーズはいいなどと話題になったものです。

そんな中で、確か「まんがの国」でやっていたのだと思うのですが、すごくシュールなアニメがあったのですよ。
一輪車に乗っている宇宙人?と木彫りの人形と原始人が主人公のよくわからないまんが。紙芝居のように動き
もカクカクしていて、ハンナ・バーベラ作品とは全然異なるテイストのそのアニメーションは調べてみるとキャプテ
ン・ブリープというアニメだったみたいです。これ、なぜか覚えている人が私の周りでは結構多いのです。

 

  物語のアウトラインは宇宙のエージェントにいるブリープ大佐が地球を監視していた時に1945年の地球の
核実験に気付き、地球に降り立つ。そこでパートナーとして選ばれたのは現在に生きる木彫りの少年スク
イークと、核実験によって起された原始人スクラッチであった。つまり、未来、現在、過去に生きる3キャラク
ターが悪と戦うというストーリーだった。アメリカでは1957年から放映され、テレビ向けの初のカラーアニメ。

岸正之ホームページ kishi masayuki on the web


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