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Dec 9 ,2012

■1950年代日本映画の骨太さ

 
近立て続けに1950年代あたりの日本映画を観る機会があり、あの時代の映画は何か敗戦から開き直っ
たような骨太さがあるなぁと思ったのです。媚びることもなく、限られた駒を最大限に使って、シンプルに、ただ
伝えたいものを表現している清々しさがあります。

今回観たのは黒澤明監督の「静かなる決闘」、「醜聞」、「白痴」などですが、この3本、表現方法は違いますが根底に流れているテーマはほぼ同じだなと思いました。天使の役割が、厄介な病気をうつされた医者だったり、
病気で寝込んでいる少女だったり、精神を病んだ男という、何かしらのハンディを持っている人という対比。この
時代の黒澤監督の作品、やはり好きです。

 

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