■ルー・クリスティの「魔法」
洋楽を聴き始めた1970年、その情報のほとんどはラジオからのものでした。そのヒットチャートはだいたい
アメリカやイギリスのものと連動していましたが、時には日本独自にヒットするシングルというのがありました。
例えば、1970年に日本で深夜放送を聴いていた人なら間違いなく知っているルー・クリスティの「魔法」。
実はこの曲はイギリスでスマッシュヒットしただけで、アメリカではヒットしていないということです。それをおそら
く日本のレコード会社の洋楽担当のディレクターがこれはいけると、プッシュした結果、日本でのヒット曲となったのでしょう。
まあ、このキャッチーな曲も今聴くと、レンジの狭いAMラジオから流れていた音を思い出してすごく懐かしいの
ですが、それより鮮明に覚えているのが、このシングルのジャケット。当時、友達の家へ行って、このジャケット
を見せてくれた時に友達の言い放った言葉が今でも忘れられません。
「なんか股間がもっこりしてるんだよね」・・・。
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