■ビートルズ・ライブ・プロジェクト
ビートルズ関係のコンテンツもそろそろ出尽くした感があると思っていた矢先、こんなプロジェクトが始まっていました。ビートルズ・ライブ・プロジェクト。世界中のファンに呼びかけ、ビートルズのライブの秘蔵動画や画像、音源、エピソードなどをまとめようとするプロジェクトです。まだ世界中には公表されていないものすごいブツを所有している人はいるのでしょうか。
今までに残されているライブ映像を観ると、それはそれはすごい時代だったのだと感じます。どういう風にすごいのかというと、大規模なロックコンサートのやり方のマニュアルなどない時代なので、全てがとても危なっかしいのです。
例えば、ステージやテレビ番組のライブでファンが乱入するなんて日常茶飯事。女の子のファンなら抱きつくぐらいなのでまだいいのですが、男のファンだと暴徒化する危険があり、フーリガンのようで観ていてハラハラします。1964年のオーストラリアのステージに男が乱入してくる場面ではジョンも一瞬、ひるんでいるのが分かります。
あと、これはひどいなと思って昔から忘れられないのは、同じく1964年のオーストラリアでのこと。空港に降り立ってからの移動のシーン。タラップにデコレートしたトラックが横付けされて、その荷台にメンバーが乗り、パレードのようなことをしながら空港ビルまで移動するのですが、それが台風のような豪雨の中。傘は飛ばされ、びしょぬれになりながらも手を振るメンバーが痛々しいです。まあ、このようなsame
damn thing happens everydayの中で、メンバーがライブへのモチベーションをなくしていったのも理解できますな。
好きなライブはたくさんありますが、何回観ても笑ってしまうのは1966年のドイツ公演の最後の曲、'I'm
Down'の直前のポールのMC。歌いだしの歌詞を忘れてジョンに聞いているのですが、それでも思い出せなくて、2番から歌い始め、2番になるとまた分からなくなりむちゃくちゃな歌詞で歌って、それを聞いたリンゴが爆笑しているシーン。それにつられたのか、ジョンがソロ前のブレークを忘れて、ギターを弾きまくるというおまけつきです。ドイツ公演は、空港からホテルへ移動する様子などを捉えたびっくりするほど鮮明なカラー映像などもありますな。
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