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Mar 8,2015

■ナンシー梅木さん

 ンシー梅木さんと言えば、ハリウッド映画「Sayonara」(1957年)に本名のMiyoshi Umekiという名前で出演し、アカデミー助演女優賞をとった方として世界的に有名ですが、スタートはジャズシンガーだったのだそうです。

先日、松林宗恵監督の「青春ジャズ娘」(1953年)という映画を観ていると、ジャズシンガー時代の貴重なナンシー梅木さんの歌唱シーンが出てきました。歌っている曲は「Sayonara(Let's Say Goodbye)」という静かな曲で、これにものすごく心を打たれました。少々ややこしい話になりますが、この「Sayonara(Let's Say Goodbye)」はハリウッド映画「Sayonara」の主題歌とは全くの別曲です。ハリウッド映画主題歌の方は「White Christmas」を作ったアーヴィング・バーリン作で、ファシ抜きスケールのステレオタイプの東洋的な曲。一方、「Sayonara(Let's Say Goodbye)」は、スロウなジャズそのもので、Tom OliverとStan Sagetという人が日本に駐留軍として滞在していた際に作った曲ということです。

ちなみにこの「青春ジャズ娘」という映画はフランキー堺さんのドラムプレイや、ティーブ釜萢さんのギタープレイ、トニー谷さんの当時のネタなど思わず二度見してしまうシーンがたくさん出てくるのですが、そんな多くのレアなシーンの中でもナンシー梅木さんの歌は白眉でした。


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