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Nov 16,2015

■アイム・ノット・ゼア

 前、封切りの時に観ようと思っていて、気付いた時には公開終了になっていた「アイム・ノット・ゼア」(2007年)をようやく観ました。

これは観る人がボブ・ディランについて相当深く知っているという前提で作られた映画なのかもしれません。少なくともディランの伝記みたいなものを期待していたなら、かなり裏切られる映画です。「ジェームス・ブラウン」のような映画なら、ビジュアルで十分楽しめますが、ディランの映画となれば、表現が内面の切り口になるのはある意味必然なのだと思います。

1960年代のディランを演じたケイト・ブランシェット中心に製作していれば、万人受けする、はるかに分かりやすい映画に仕上がった気もするのですが、そのあたりが単なるエンタメの映画ではないという監督のこだわりなのでしょう。

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