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■アンティーク

 
いモノが持っている独特の温かみが好きで、平和島で催されていた骨董市などへよく行きました。

横浜にも主に大型の家具を扱っている穴場のアンティークショップがあって、ある日、興味深いブツを発見しまし
た。それはライティングデスクぐらいの大きさで、ふたを開けるとなんとピアノが仕込まれているという机でした。
かなり古いモノだったので楽器として使うには本格的なリペアーをしなければならないけれど、デジタルピアノを
仕込んでもおもしろいなと思って、密かに目を付けていたのです。

まあ、こんなモノを欲しいと思うのは私ぐらいだと思っていたら、ある日「sold」の札が付いていたのです。店の主
人に聞いたらなんと買っていったのは編曲家の鷺巣詩郎さんだったのでした。

そのあと、鷺巣さんに会ったときに、あの机、実は私も目を付けていたのですよと言ったらビックリされていまし
たが、おそらくあの机もふさわしい場所へもらわれていったのでしょう。
<<1920年代のラリックです。

                                  

今、パソを置いている机の底部です。私の手元に来てからす
でに20年ぐらい経っています。>>

                                                          2002/12/25

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