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May 9,2016

■古書の書き込み

 前、古いギターを入手した際、ボディの中に何か入っている音がしました。ギターを逆さまにして、Fホールからその音の元を出してみると、それは古い金属製の犬の鑑札証で、なんでこんなものがギターの中から?と笑ってしまった思い出があります。

同じように古書にも前の所有者の様々な痕跡が残っていることが少なくありません。例えば、傍線や書き込み、著者や前所有者の署名、しおり代わりの美術館や博物館のチケット、レシートなどなど。先日、入手した文庫本にはひときわ傍線の書き込みが多かったのですが、最後のページには几帳面な小さい文字で日付と名前入りの感想が書いてありました。


 

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