■TEXT

Nov 3,2016

■MDS-E10のセルフ修理

 ニーのMDプレイヤーMDS-E10。2001年あたりに購入してから、程なくしてメディアがCD-Rに移行したので、ほとんど使用しなかった仕事用機材ですが、久々に電源を入れてMDを入れたら、MDは読み込むものの、EJECT不良でMDが出てきません。さて、どうしようと思っていたところ、youtubeに同じ故障を直した海外動画を発見し、できそうだったのでトライしてみることにしました。下記はその手順です。

まずはバラし方。上面の3個のビスをはずします。
次に側面のラックマウント金具の4個のビスと2個のビスをはずします。反対側の面も同じく。
カバーを開けると、MDのドライブユニットが現れます。
ユニットの左右の4本のビスをはずします。
基盤からユニットに繋がってる2枚のケーブルをはずします。
これでユニットが本体より取れますが、ユニット底部にむき出しの基盤があるので触れないように。

ユニットのカバーをはずすためにユニット側面の2個のビスをはずします。
反対側の1個のビスをはずします。
ユニットのカバーをはずすとMDのピックアップ部分がむきだしになるので触れないこと。
飲み込んだMDディスクの取り出し方。
ディスク挿入口と反対方向にある白いパーツの1を最初に押し(水平方向)、次に2を押すとディスクが排出されます。
ディスクを取り出した後、ユニット下部にある2個のプーリー(滑車状の部品)を見ると、本来ゴムベルトが渡してあるはずなのにありません。よく見るとゴムベルトは小さい方のプーリーの根元にからまって巻きついていました。切れてはいませんでしたが、経年劣化により弾力を失い、はずれた模様。
youtubeの修理動画によれば、このゴムベルトの適合直径サイズは3/8インチ(約1cm)で、海外で市販されているデンタルラバーバンドという歯列矯正の際に使われるものが代用となるらしいのですが、日本では一般的ではありません。修理用のセットで売られている汎用ベルトも最小サイズが2.5cmほどで、ここまで小さいものはなかなか見つかりません。そこでアマゾンで代用となるもの探すと、ルームバンドという輪ゴムで作るアクセサリーの輪ゴムが代用になりそうな感じだったので、レインボールームというメーカーのものを注文しました。
左が元のゴムベルト。右がルームバンドの輪ゴム。使えそうです。元のゴムベルトが直径18mmぐらいで、ルームバンドの輪ゴムが15mmぐらいです。
ピンセットを使って取り付けました。奥の大きいプーリーに引っ掛けてから、小さい方のプーリー側から引っ張るとうまくいきます。
バラしと逆の手順で組み立てます。
EJECTの作動確認。
読み込みも再生も問題なし。復活しました。

 関連テキスト〜CDR-W33のセルフ修理

■■■■■■■■ kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME