■デモテープのバックアップ終了

　年内にどうにかカセットテープで残っているデモテープ音源のデジタル化が終わりました。仕事で使った作曲曲のデモはだいだい30時間分、約700曲あり、wavだと大きくなり過ぎるのでmp3変換でやりましたが、4GBのメディアに収まりました。あまりに数が多かったので、カセットの片面（約10曲）をひとかたまりとして管理することにしましたが、それでも70ファイルあります。また、リストのテキストを作成するのにも数時間を要しました（苦行・笑）。片面再生しただけでヘッドやピンチローラーが目に見えるほど汚れる状態の悪いテープもありましたが、デッキはなんとか持ってくれました。テープは全て処分する予定です。

15年分のデモを通して聴く機会はもうないと思われるので、変換中も席をはずさないでいましたが、今でなければ分からなかった色々なことを発見しました。例えば、不得意分野に挑戦して見事に失敗しているもの、技巧に走り過ぎて全体のバランスを欠いているもの、何を意図として書いたのが全く失念しているもの、書けない時に苦し紛れに書いたなと感じるもの、なんでこんなムリな展開するかなと思うものなどなど、強引な作業に伴う軋みがひしひしと伝わります。ひとつ言えるのは最初にボタンを掛け違うと途中でいくら修正しても良い結果にはならないってことですね。掛け違いに薄々気がついていながらも、もう時間的に余裕がなく最後まで息も絶え絶えに作り上げたと感じる曲も何曲か。特に作家にシフトした直後の作品、もう迷いまくっていて、聴き返すだけでも当時の心境が思い出され、変な汗が出ました。