■cakewalkの行方

　前テキストのギブソンの記事に関連して、ギブソン傘下であったcakewalkがギブソンの手を離れ、同社の製品のアップデートが現在中断しているとのことです。海外のサイトでは'Gibson just killed cakewalk'と穏やかではない見出しもありました。そして、なによりcakewalkのオフィシャル・サイトには'cakewalk is dead'。他のDTMメーカーがcakewalkユーザー限定でディスカウントのキャンペーンなども始めています。

cakewalkでまず思い浮かぶのはDTMソフトのSONAR。私も1990年代後半の極めて短期間でしたがSONAR1.01のユーザーだったことがあります。その頃はローランドの扱いで、しばらくしてからタスカムになり、タスカムがギブソン傘下になったのが数年前。近年、ライフタイムのアップデート付きのSONARも大々的にキャンペーンしていたので、まだ勢いあるなと思っていたのですが、こんな展開になるとは夢にも思いませんでした。

報道によれば、cakewalkはシンガポールのBandLabという会社が買収し、旧バージョンのSONARについても無償で新バージョンを使えるように準備を進めているとの事。現在のSONARユーザーにも光が見えてきましたが、使い慣れたDTMソフトを変えることは本当に大変なことだと分かっているので、なんとか良い方向で決着することを願っています。

追記）

4月に入ってから動きがありました。詳細はcakewalk by bandlabのサイトへ。