■ビートルズと吉原つなぎ
1966年、ビートルズが来日して羽田に降り立った際、飛行機からJALの法被を着て出てきたことは有名ですが、このJAL法被が吉原つなぎという柄でした。
この鎖がつながったような古典的な柄をなぜ吉原つなぎと呼ぶのかといえば、それは吉原の遊女たちが廓に一旦入ったら、鎖でつながれたようになかなか出てこられないことからそう呼ばれるのだそうです(一方、鎖につながれる様から良縁を表す縁起の良い柄ともいわれる)。
1966年のビートルズはすでにツアーに対して情熱を失っており、決まっていたスケジュールを黙々と消化するだけだったことを思えば、この法被の柄はなにやら暗示的です。
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