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■1976 ダコタハウスにて

 
ょっと前にテレビで「1976 ダコタハウスにて」(原題「Two Of Us」 2000年度作品)という映画を見ました。

これは1976年にウイングスのツアーでアメリカにいたポールがダコタハウスのジョンを訪ねたという噂を元に、マ
イケル・リンゼイ・ホック(映画「Let It Be」の監督)が俳優を使って再現したというものです。

ビートルズをモチーフにした映画というのは結構多くて、1964年のアメリカ公演を題材にしたスティーブン・スピ
ルバーグ総指揮、ロバート・ゼメキス監督の「抱きしめたい」(「I Wanna Hold Your Hand」 1978年)や、キャバ
ーン時代を描いた「バックビート」(「Back Beat」 1994年)、それからこれはビートルズのエピソードではありま
せんが、バンドがブレークしていくあたりの話をうまく題材として扱ったトム・ハンクス監督の「すべてをあなたに」
(「That Thing You Do!」 1996年)などがありますな。「すべてをあなたに」はオリジナルのサウンドトラック曲も
良かったです。

で、「ダコタハウスにて」は個人的には少々説明的な部分が多すぎるかなと思ったのですが、唯一、思わず身
を乗り出してしまったシーンがあったのですよ。それはジョンとポールがレストランで話すというシーンなのです
が、お客さんの女の人がジョンに手を振ってニヤリって挨拶をするという1カットがあったのです。そう、ほとんど3
秒ぐらいのシーンなんですけど。この女の人がなんとエリナ・ブロンだったんですね。

エリナ・ブロンはビートルズ・ファンなら名前は知らなくても、顔は覚えているでしょう。映画「ヘルプ」(1965年)の
謎の美女役のあの人です。当時、ジョンと噂にもなったらしいですな。

ジョンがジョン役ってとこが悲しいですが(笑)、このシーン、なぜか結構感動してしまいました。

                                                          2003/2/25

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