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 Feb 1,2023

■赤い鳥1969年の映像

 これはちょっと驚きました。数日だけyoutubeに上がっていた赤い鳥1969年のテレビ出演の動画(今はすでに削除されています)。

内容は佐良直美さんの司会進行で、赤い鳥がカバーなどを歌いまくるという内容。途中の解説でグループは新しく巣立ったばかりで、新居潤子(山本潤子)さんがまだ20歳と紹介されていますので、1969年の11月か12月頭ぐらいの時期でしょうか。ちなみに赤い鳥がインディーズのURCからレコードを出したのが1969年10月、ヤマハのライト・ミュージック・コンテスト出場が11月なので、その直後という感じです。

曲目は「冬の散歩道」(佐良のリードヴォーカルで赤い鳥がコーラス)、「ワイト・イズ・ワイト」、「青春の光と影」、「ケ・セラ・セラ」(佐良がリード)、「恋はフィーリング」、「すてきな世界」、「ウォッチ・ホワット・ハプンズ」(佐良がリード)、「竹田の子守歌」、「カム・ゴー・ウイズ・ミー」。最後の2曲はヤマハのコンテストでグランプリを取った際の演奏曲で、これを動画で見たのは初めてです。また、カバーされた何曲かは後のアルバムでも取り上げられています。

1969年といえば、家庭に録画装置などほとんどなかった時代。テレビ局でさえヴィデオテープが高価だったために、放送終了後はそのヴィデオテープを消して、再度録画に使用していたといいます。そのために1960年代のテレビ放送はどこかの素封家が家庭で録画していたというケース以外ではほとんど巷に出てこないというわけです。もし、中学生のユーミンがピアノを弾いて出演した「ヤング720」の動画がどこかに眠っていたなんてことがあれば国宝クラスでしょうね。

ちなみに赤い鳥の正式なメージャーデビューは1970年6月10日のアルバム「Fly With The Red Birds」(コロムビア・レコード ロンドン録音 下写真)ですから、このテレビ番組はメージャーデビュー以前の貴重な映像ということになります。


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