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April 24, 2005 

■スマイル・フォー・ミー

 まで入手が難しかった沢田研二さんの1970年代から80年代にかけてのオリジナル・アルバム再発を受け
て。

数年前にいきなり沢田氏がテレビに出まくった年があったじゃないですか?あの時に思ったのですよ。ああ、こ
の人は歳をとることを選択したのだなと。今のアンチエイジングの技術なら実年齢マイナス10才程度の風貌を
得ることは、たやすいことだと思うのですが、この人はあえてそれを選択しなかったなと思ったのです。

つまり、1970年代の日本中のカッコイイを一手に引き受けていたようなジュリーはもうその時代で完結してるん
ですよというメッセージだと感じたのですね。そう考えると、ナツメロ番組などには決して出てこない理由も見え
て来るようです。

ともあれ、CDの次はDVDで1970年代の映像を見てみたいと思っているのは私だけではないでしょう。動くPYG
などはぜひ見てみたいです。

<<1994年に編集とクレジットがあるタイガース後期の曲を集めた謎の
コンピ盤「ザ・タイガースII」。なんとピッグの「花・太陽・雨」と「自由に歩
いて愛して」のシングル・バージョンまで収録されています。
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」などを聴いていると、その後に出現するユーミンを中心
とした音楽の流れの伏線を感じます。作曲は村井邦彦さん。納得。
ちなみに私の場合、この時代の邦楽を聴いていて、いい曲だなと思うと
村井さんの曲であることが多いです。
<<2004年リリースのピッグのコンピ盤「ゴールデン・ベスト」。全てのシン
グルのA・B面と貴重なライブ音源収録の丁寧な編集。
ライブ音源の歓声を聴くと、どう聴いてもアイドルコンサートのような感じ。
送り手の思惑とは関係なく、ファンの実体はGS時代と全く変わらなかった
という点にこのグループの越えられなかった壁があったのかもしれません。


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