■ペギー葉山さんの「爪」
正月、実家からサルベージしたブツの中にペギー葉山さんのレコードがありました。
このレコードは1964年、30代後半の父がリアルタイムで買ったものです。もしかすると、父はこのレコードに収録
されている「ドレミのうた」を子供に聴かせたくて買ったのかもしれませんが、私が当時、興味を持ったのは「爪」
というジャズっぽくて、かなりおしゃれな曲でした。
作詞/作曲は平岡精二氏。平岡氏はジャズのフィールドで活躍した青山学院出身のビブラフォン奏者で、青山
学院の校歌やペギー葉山さんのヒット曲「学生時代」なども手がけている方。そういえば、校友会の会報で平岡
氏がビブラフォンを弾いている昔の写真を確かに見た記憶があります。うーん、子どもの頃から聴いていて好き
だった曲の作者が、母校の校歌も作っていたとはちょっと妙な縁を感じました。しかし、ジャズ系のミュージシャ
ンに校歌を発注するとは、昔からリベラルな校風だったんだなぁ。
|
<<ペギー葉山さんの「ラ・ノビア」というコンパクト盤。
これに収録されている「爪」はストリングスのバージョンですが、クラリネットの
フューチャーされたバージョンも存在します。
|
|
資料文献を調べると、1950年代、日本のジャズが全盛期だっ
た頃、ジャズプレイヤーの人気投票で平岡氏は常に上位に
入っています。
左写真は1957年のミュージックライフ誌の渡辺プロダクション
の広告。
「平岡精二シックステット」のピアノはなんと宮川泰氏。
|
|