■TEXT

Feb 12 ,2013

■松屋浅草

 
カイツリーの開業にあわせて昨年、浅草の松屋がリニュアルしたというので行ってきました。見所は外装
に貼ってあったアルミパネルを全部はがして、昭和初期の開業当時に戻った外観です。

なるほど、こっちのほうが重みがあって断然浅草という街にマッチしています。

左は携帯に入っていた2010年の写真、右は現在2013年。印象的だった北側の煙突は切られたみたいですね。

なんと中身も大幅リニュアル。以前は3階までしか営業していなかったのに、4階から最上階の7階までがエキミセという名前になり、レストランなど新店舗が入っていました。そして、極めつけは以前から気になっていた屋上
に行けたことです。

ハリウッド映画'House Of Bamboo'(邦題:東京暗黒街 竹の家 )のラストのクライマックスシーンで登場するの
が、この松屋の屋上にあった遊園地でした。映画の撮影された1950年代半ばには、この屋上に多くのアトラク
ションがあり、その中でもスカイクルーザーという円形の乗り物がこの映画では重要な舞台になっていたのです。

初めて行った屋上です。左が隅田川方向、右が浅草寺方向。南側の時計台を臨んだショットです。
スカイクルーザーは右側に写っている建造物の上にとりつけられていました。

内部はきれいにリニュアルされてクラシックなものはほとんど見当たりませんが、この階段の手すりは戦前の
ままだと思われます。80年もの。
銀座の松屋も外装パネルの中に大正時代の外観が眠っているのかと思うとちょっとわくわくします。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■kishi masayuki on the web


<<   TEXT MENU   >>

HOME