■TEXT
■The Christmas Song 星の数ほどもあるクリスマスソングの中で最も好きな曲が「The Christmas Song」です。 最初に聴いたのは確か車のラジオから流れてきたナット・キング・コールのバージョンでした。調べてみるとアメ リカでは1946年のクリスマスシーズンに大ヒットした曲であるということが判明したのですが、現在のポップスの 源流を築いたのはやはりこの辺のジャズ系のスタンダードなんだろうなと感じます。 思うに、いくら名曲といっても例えば「Yesterday」のように年がら年中、半ば強制的に聴かされる曲は初めて聴 いた時の感動が次第に薄れていって、ありきたりの曲のように感じてしまうのは悲しいことです。子供たちが ピアノを見るとお約束で弾く「エリーゼのために」などももう私にとっては苦痛の曲(笑)でしかなくなってしまった のはとても悲しいことです(そういう意味では「ねこふんじゃった」も悲劇の曲)。 その点、「The Christmas Song」は一年に一回、ほとんどこのシーズンにしか流れないというバランスがいいんでしょうね。 最近ではベイビーフェイスなどもカバーしていますが、やはりこのようなスタンダードは若手のアーティストでは なく、古い音源で聴くというのが私流です。 2002/12/15 |
kishi masayuki on the web |