■高久さんのこと
どういう経緯で私の所に来た仕事だったのかは、全く失念してしまいましたが、1985年にラジさんのシングルを書きました。その頃のラジさんは東芝EMIで、CBSソニーから移籍してきたアーティストでした。
そのラジさんをCBSソニー時代に担当していたディレクターが高久光雄さん。まだ私が大学生だった時に何かとお世話になった方です。
それから数年が経ち、私が作家として多忙になった頃、青山のEPICソニーにいらっしゃった高久さんに偶然お会いして、食事をごちそうになったことがありました。その時にこういうのを聴きなさいとボサノヴァのCDをたくさん下さって、ああ、この感じは昔と同じだと思い出したのです。市ヶ谷のCBSソニーに出入りしていた学生時代も好きなレコードがあったらなんでも持っていきなさいと言われて、山ほどもらったような記憶が。このように当時のディレクター氏はミュージシャンやソングライターを育てるという意識の方が多かったです。
昨日、なぜか高久さんの事が気になって、検索するとソニーのotonanoというネットラジオで「伊藤銀次のpop file
returns」という番組に前後2回で出演されていました。これは今回、ソニーからリリースされたラジさんのベストのプロモートを兼ねてということでしょうが、そのベストに東芝時代の曲にもかかわらず、私の書いた曲も収録されていました。高久さんが曲のセレクトをしたとのこと。私が書いた曲、どう思われたかな。
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