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 Oct 24,2020

■さよならトリコロール

 準キャンパスものでもうひとつ忘れられないのは永尾美代子さんの「さよならトリコロール」(1981年)。

ボサノヴァ・テイストのこのファースト・シングルは最盛期のユーミンに匹敵するほどクオリティが高いです。作曲はヤマハ主催ポプコン出身の小野香代子さんで、気合の入ったアレンジはこれもヤマハ関係の平野孝幸さん。調べてみると、小野さんは1977年のポプコンでグランプリを取ったにもかかわらず、ご本人はデビューしなかったという経歴の方だそうです。

1981年という時代ではハイブロウ過ぎたのでしょうか。当時、まだ大学生だったという永尾さんは現在まで1枚のアルバムと2枚のシングルしか残していないようです。そのアルバム「リバージュ」は2014年にマスタリングされてCD化されましたが、久々に聴いてみると、やはりクオリティ高いです(ちなみにこのアルバムのレコード見本盤は実家にあると思います)。

これは再評価されてしかるべき曲です。

 

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