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 May 18,2025

■虹と雪のバラード

 子供の頃に聴いて、いい曲だなぁと思ったトワエモアの「虹と雪のバラード」(1971年)。

今聴いて、どこが一番グッとくるかと言えば、2コーラス目のサビで芥川澄夫さんのハモリが入ってくるのですが、その「いま たいようの ましたにー」の「ま」の部分。芥川さんの感情の込め方が、作曲の村井邦彦さんがサビで仕掛けた部分とぴったり重なっていて、素晴らしいのです。

また、この歌詞はどこか純文学のような趣きがあるなと思って調べると、川邨文一郎さんという北海道出身の医師で詩人としても活躍した方とのこと

こういうタイプの曲は歌い上げてしまうと大時代的になってよろしくないと思うのですが、まだお若かったトワエモアのおふたりのさりげない歌い方がなんとも絶妙でよいバランスです。

白鳥英美子さんはトワエモア時代も素晴らしいですが、ソロになってから1980年代の'Brand New World'はよく聴いたアルバムでした。ちなみに私は女性ヴォーカルのキモはどこまで高い音が出るかではなく、低音域がどこまでつややかに出るかということだと考えています。

そういえば、芥川さんは長い間、ファンハウスのディレクターをされていて、よく打ち合わせでファンハウスに行くとお見かけしました。ファンハウスのオフィースは赤坂→新宿御苑→恵比寿と移りましたが、赤坂時代からいらっしゃったので、東芝から枝分かれしたファンハウスのスタート時のメンバーのおひとりだったと思います。いつか、ご本人から「岸さんは若い時の僕に似ている」と言われたことがあります。


 
 
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