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 Sep 1,2025

■トランスポーズの方法

 鍵盤楽器の音源が物理的なものから電気的なものに変わった時にトランスポーズという移調機能が付きました。これは私のように鍵盤楽器がドヘタな人間にとってはまさに天祐でした。

デモの調をどう決めるかといえば、自分の歌でメロを入れる場合は、自分のヴォイスレンジに合わせて様々な調になるのです。苦手なのはBとかD♭とか面倒くさい調で、ローズピアノの時代はもう出来るまでやるという根性物語でしたが、トランスポーズという機能が付いてからはBなら-1、D♭なら+1でCで弾けばいいのですから、格段に楽になりました。つまり、鍵盤楽器のトランスポーズはギターでいえばカポタストです。

ところがパソコンベースのDTM環境になってから、ちょっと使い勝手が変わり、それまでのシンセなら物理的なスイッチで瞬時にトランスポーズできたのが今使っている入力鍵盤にはトランスポーズの物理スイッチがなく、専用のエディットソフトを立ち上げ、本体に読み込ませるという面倒な手順が必要になったのです。しかも、この読み込ませがタイムアウト多発で不安定。

これはやってられないと別の方法を模索したところ、何種類か方法があって、まずDTMソフト側でトランスポーズする方法。そして音源側でトランスポーズするという方法です。

DTMソフト側のトランスポーズはオーディオデータもメロダインというピッチ修正ソフトで移調できるので重宝してますが、そこに入れたある音源のトランスポースのやり方が長年分からず放置していたのです。この音源はSample Tank4という定番音源ですが、0と表示してあるトランスポーズのボタンはあるものの、そこに-1とか数値を入力しても全然反応せず、これはどうやるんだろうと長年疑問に思っていました。

先日、音源をスタンドアローンで立ち上げた時にトランスポーズできないのは不便なので、解決するかと色々調べたところ、なんとこのトランスポーズボタンに数値を入力するのではなく、0と書いてあるボタンにカーソルを置いて上下にドラッグして数値を決めるということが判明しました。こんなの分かんねぇよ!(笑)

いやいや、よく考えればスマホを買ったものの電話の出方すらとまどってしまう高齢者の気持ちがよく分かりました。目の前でテープが回っていたり、物理的なボタンやフェーダーで感覚的に操作できたアナログ時代が懐かしや。


 
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