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 Sep 8,2025

■松尾さんのハイトーン

 オフコース以前の松尾一彦さんが在籍したジャネットというバンドについて掘り起こしていたら、「あの娘の胸に途中下車」(1975年)という最後のシングルがありました。

この曲の作曲はドラムの大間ジローさんでまず驚くのですが、もっと驚いたのはこのリードヴォーカルの松尾一彦さんの音域が非常に高いことです。最高音は地声でD♭まで使っていて、これがどのぐらい高いかと言えば、あのクリスタルキングの「大都会」でさえトップはC、つまり当時の松尾さんならあの「あーあー果てしないー」が元キーで歌えたということです。

もっと言うと、オフコースの曲の中でひときわ高い音の出てくる「YES-YES-YES」(1982年)で小田さんの地声のD♭が出てきますが、小田さんと松尾さんのヴォイスレンジがほぼ同じだったということにも驚きました。また、「僕らの時代」(1981年)はこの時代のライブでアンコール定番曲でしたが、この曲のCセクションの最後「耳を傾けて」の部分は松尾さんが小田さんの上へ行き、トップは地声でBが出ています。

なるほど、オフコースの重厚なコーラスワークを支えるには松尾さんのような人が必要だったことは十分に理解できました。


 
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