| ■アンディ・バビアック バビアック氏はビートルズの楽器研究本「ビートルズ・ギア」の著者です。 この本が出版された昨年末、私はこれをアマゾンでいち早く手に入れ、詳細に読んだのですがびっくりするほど よく出来た本でした。僭越ですが、世の中には同じようなことに興味を持って、同じような分析をしている人がい るものだなと思ったくらいです。 なにが素晴らしいかといえば、極力、私感を排した非常に客観的でクールな分析によって本質に迫ろうとする 著者の姿勢なのですな。そのための資料集めにはおそらく膨大な時間と忍耐を要したと思われます。 そこで、コンタクトをとろうと思ったのです。実は私はビートルズの楽器について深く研究している人しかその価 値が分からないという写真を何点か所有しています。バビアック氏が本当に私の思ったとおりの人であれば、こ の写真に必ず反応してくると考えたのですな。ちょっとたとえはちがうかもしれませんが、アポロ宇宙船に乗せた 知的生命体を対象とした金のプレートやレコードみたいなものです(笑)。 その写真を添付したメールを出すと、バビアック氏は興奮した様子で返信を下さり、この写真の出典について知 りたいとかあまりに私と分析の視点が似ていることにビックリされていました。そんなやりとりを何度かした後、 バビアック氏とはすっかりメル友(笑)になりました。 そのうちに私も関わりのあるリットーミュージックから日本語版をやることになりましたと連絡があり、監修をまた また関わりのあるビートルズ・クラブがやるということになり、私も監修のひとりとして参加することになったわけ です。 かなりマニアックな内容ですが、「クロニクル」や「レコーディング・セッション」、「アンソロジー・ブック」に匹敵す る良本だと思います。10月には書店でもお目見えするはずなので、興味のある方は手にとって見てください。
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