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■ツイード・ケース

 
ターのケースも実用的なモノから装飾的なモノまで色々あります。マーティン・ギターに標準で付属している
サーモ・プラスティック・ケースは頑丈、軽いという点で非常に優秀ですが、一方では重くても「味のある」ケース
もあります。

まだ職人気質が残っていた1950年代後半から60年代前半の時代、高価であったギターにはそれにふさわしい
ケースが付属していたようです。そのひとつの例がフェンダー社が標準で採用していた「ツイード・ケース」です。

ツイードは言うまでもなく生地ですが、フェンダー社はこれを装飾としてアンプの外装などにも張り付けていたの
です。これは70年代以降の黒のビニール・レザー張りに比べ、圧倒的に存在感のあるルックスでした。

ギターにも様々な種類があるように、ケースにも楽器を保護するという本来の目的以外にもなんらかの主張が
あってもいいと思うのですよ。
これがフェンダー社のツイード・ケースです。トリムや取っ手はリアルレザー。1950年代のクラシックな外観です。
頑丈ですが、手で持って移動するにはちょっと重いかも。
ギターは「羽のように軽い」ショップオーダーのフェンダー・ストラトキャスター1962年モデルです。
私にとってのストラトとは一番欲しかったころの70年代・デカヘッドなのですが、楽器屋で色々と試奏したらど
うしてもこっちのほうが良かったのですな。70年代のストラトはだいたい重いので腰にくるんです(笑)

                                                         2002/8/19

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